第1部 アンドレ・グランディエ



1758年5月2日 ノルマンディー地方 
"子供のなる木"で有名なグラン村の大工レオンとマドレーヌの間にアンドレは生まれた。
8歳の時 両親を落雷で亡くし 唯一の身より祖母のマロンに引き取られて ル・ブラン家に奉公する。
厩番見習いを経て ル・ブラン家の跡取り娘ミシェルの従者となり共に士官学校に入学。
アラン フランソワ ジャンなど多数の学友を得る。
また同じパリ市内のルイ・ル・グラン学院には ロベスピエール ベルナールが学んでいた。

誘拐事件をきっかけにミシェルはルイ15世の目に留まり 近衛隊に入隊。
ジェローデル隊長の副官となる。アンドレはミシェルの従者としてベルサイユ宮殿にいく。
王を助けた功績により宮廷への出入りを許される。

世の中のあり方に疑問を感じ ジェローデル隊長の近衛連隊長昇進をきっかけに
ミシェルはフランス衛兵隊中隊長に転属する。
アンドレもともに従卒として入隊。 フランス衛兵隊にはアランをはじめ士官学校の旧友がいた。

やがてアンドレとミシェルは愛し合う様になる。
いよいよ緊迫してきた社会情勢の中 二人は革命に身を投じ バスティーユ砲撃に参加する。
ラファイエット将軍の旗下に入るがベルサイユ行進のおり ミシェルの妊娠が発覚。軍を辞する。
アンドレもロベスピエールに頼まれ ジャコバンクラブと宮廷の連絡係になる。
ル・ブラン将軍からパリのお屋敷を頂きアンドレとミシェルは アランやアランの妹ディアンヌ 
その夫となったベルナールらと共に暮らし始める。

フランスを取り巻く情勢の緊迫と軍の士官不足を補うため 
アンドレは再び軍人としてフランスのために戦う。
ミシェルは双子のレオンとレニエを出産。
少し前にベルナールの子 アンリを出産したディアンヌとともに育児をする。
やがてミシェルも軍に復帰する。

恐怖政治も行き詰まりを見せ始めた頃 ル・ブラン将軍の亡命先に連れて行くという
ジェローデルにレオンとレニエを託す。
そのすぐ後 テルドミールが起こり アンドレはミシェル ロベスピエールとともに断頭台に消える。


第2部 レオン・グランディエ



ル・ブラン将軍とジェローデルに見守られ レオンとレニエは成長した。

亡命先でアンリとディアンヌと再会。
その直後、ナポレオン暗殺に失敗してアランとベルナールは命を落とす。
やがてレオンはアンリとル・ブラン将軍と共にフランスに帰国。
遅れてレニエとディアンヌも帰国。

レオンはワイン産業に成功したブルジョワに レニエはフランスを守る軍人に
アンリは正義の報道人に それぞれ信じる道を進んだ。

 そして三人の絆は生涯 変わる事はなかった。
アンドレ・グランディエ   
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